玩具の在庫は数量だけでは評価できません。定番の補充用商品、再販を待つホビー、季節を過ぎた商品、版権の販売期間が切れる商品では、販売できる条件が異なります。売却の検討では、帳簿残高と実物を合わせたうえで、将来の販売見込みを説明します。
目次
在庫台帳を分ける6つの軸
| 区分 | 台帳に記録する項目 | 確かめること |
|---|---|---|
| 商品・場所 | SKU/JAN、ロット、数量、倉庫・委託先 | 帳簿と実地棚卸が一致するか |
| 所有権 | 自社所有、預り品、委託販売、輸送中 | 他社の在庫を自社資産に含めていないか |
| 販売実績 | 最終入荷・販売日、月別出庫、値引き履歴 | 一時的な季節在庫か、継続的な滞留か |
| 販売条件 | 版権期限、販路制限、廃番予定、表示・安全確認 | 予定した販路で販売を続けられるか |
| 引当・返品 | 予約引当、前受金、返品予定、不良・保留品 | 自由に売れる数量がいくつか |
| 費用 | 仕入原価、保管料、再梱包、処分見積り | 販売後に残る収益を説明できるか |
在庫月数は商品特性と一緒に読む
説明用の簡単な計算として、販売可能在庫300個を月平均販売数50個で割ると6か月分です。ただしこれは架空の例で、価格の算定式ではありません。新商品、予約商品、年末に販売が集中する商品には直近数か月の平均だけでは適切でないことがあります。販売履歴と今後の発売・再販予定を添えます。
契約で決めておくこと
実地棚卸を行う日、差異の処理、返品が後から届く場合の負担、品質確認中の商品の扱いを協議します。株式譲渡で在庫価値が企業価値に反映されている場合と、事業譲渡で在庫対価を個別に決める場合では整理方法が異なります。二重計上を避け、財務の専門家と価格調整の前提を合わせましょう。
